深爪エリマキトカゲ
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◆ へちま くし さひ
去年の残りの花粉症の薬が切れたので,
医者に行くついでに久しぶりに街に出る.
ブックオフで立ち読み&購入の後,ベローチェにて読書.

 立ち読みは昨年10月頃から棚に不足していた『いいひと。』が復活していたので,
 復習を兼ねて23巻(22だっけ?メリーゴランドの巻)を三たび読んだ.
 どうも最後まで読み終えたくないらしい…
 きっとまた間が開くので前の巻を逆戻りしそうな気がする.

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 購入したのはこの4冊.
 ・最近日曜の朝刊で就活生向けの連載記事を読んでイトイさんが再ブーム.
  これでイトイ本は積ん読3冊になったのでそろそろどれか読み始めようかしら…
 ・この森本(もりぼん)は初版が去年なのにもう105円で売っていた.
  『難民探偵』もわりと新しめの本であって,棚に見た時はちょっとびっくりした.
  京都三条店から頻繁に通い始めて以来何度もこういう場面に遭遇しているのだけど,
  ブックオフ店員の目が節穴なのか(言い過ぎ?),当本の人気を暗に(でもないか)示しているのか,
  はたまた大きく出版業界衰退が古本チェーン店という末端で徴候化しているのか,
  定点観測をいいことに色々思いつくけれどまあ「偶々」がいちばん妥当なところ.
  買う側としてはむしろ嬉しいので文句はなにもない.
  以前ハシモト本に「出版本の本来の居所は図書館である」的なことが書いてあってその中には
  そもそも本を書いて大もうけという発想が異端なのだという話もあって,
  本の扱い方はおいといて「本へのアクセスのし易さ」はブックオフは図書館に近いはずで,
  今の自分の本の入手スタイルを後ろめたく思う必要はないんだなあと思ったことがあった.
  「売れさえすればいい」と思っている著者は自分の本が図書館に置かれることを嫌うが,
  きっとそんな本は図書館には置かれないだろうし,古本チェーン店の倉庫に流れて行くのだろう.
  そういう本の「寿命」はとても短いのだけれど,それを著者は分かっていて,
  読み手もまさに読み捨てるように消費して何かが満たされたのであれば,
  きっと誰も損などしていないのだろうけれども.けれども.
 ・『地図男』は日曜朝刊の書評欄で見て切り抜いた覚えがあって,
  それはタイトルをしばらく眺めてから思い出したことなのだけど,
  105円棚を高速スキャニングしていてよく目に留まったものだと感心(何に?)
  いつもブックオフでは著者名だけを流し見していて,本書の著者名は書評のことを思い出しても
  全く記憶にないのだけど,周辺視野にこのタイトルが入った時点で意識がいったというのは
  書評を読んだ時のイメージが残っていたからだと思う.
  そういえば新聞の書評を切り抜くだけ切り抜いて最近はめったに読み返さないのだけど,
  こういった出会いの実現が書評記事を読むだけでなく線引きや切り抜いた行為をも含めた
  「著作イメージと触れ合った経験」に因るものならば嬉しいと思う.
  少しでも興味が湧けば書評記事は大体読むのだけれど,
  そのうち切り取って手元に置いておきたいと思うもの,さらにそのうち改めて読み返さずとも
  本屋でタイトルを目にした時に自然と書評のイメージが思い出されるもの,と
  何度かふるいにかけられて残ったものというのは,
  今の自分が求めているもの,今の自分に必要なものである可能性が高い.
  少なくともそういう過程を経て選ばれた本にはそういう期待を持つ事ができる.
  そして同じ内容の本であっても,読む前の期待の有無で本への「入り方」はだいぶ違う.
  これは「物語を読む前の物語」とでも言えそうだ.
  この書き手と読み手の共作たる「物語」が,読み手の唯一性を形づくる.
 なんだか保坂和志な文体だなあ…もともとだと思うけど.

今日ベローチェで読了した本(「ラガーマン×武道家」本)の話もしたかったけれど,これはまた次回.
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by chee-choff | 2012-03-04 00:03 | 読書