教師と教え子が恋をしたり,果てに結婚したりという話はよくある.
あれは別に悪いことでも何でもなく, 話が進んでしまえばあとは「どうぞお幸せに」てなもんである. ただその始まりが「弟子のメンタリティ」と「恋愛のそれ」の勘違いにあるというだけで. これは教え子側の勘違いなわけだが, 「尊敬のまなざし」と「含んだまなざし」の混同という教師の勘違いもある. >> 自分の目の前にいる人が「自分にはルールのわからないゲーム」をしている.自分には輪郭が見えない叡智を蔵している.そういうふうな構図で人間関係をとらえること,それが師弟関係の構造です. (『死と身体 コミュニケーションの磁場』内田樹 p.53) >> 高校時代は恋愛が何か全然分かっていなかった自分には 恋愛に対する憧れが単独先攻して,よくわからない妄想が日々育まれていた. もしかすると,相手の言動に勝手に謎を創造して特定の人(もちろん女の子だ)を 「師匠」に祭り上げていたのかもしれない. そうして構築された「師弟関係」を恋愛と勘違いしたかったのかもしれないが, ただそれは数あるケースの1つであって他とそれを比べると 「勘違い」のハードルが高かったようにも思う. 卒業してから何の前触れもなく突発的に「師匠」にメールを送ることが これまで幾度かあったが,自分がその行動に走った理由をきっちりと 位置づけることなく「相手の返事任せ」にして思考停止に陥って悶えつつも でも考えないようにしてるもんだから「当初の突発」の何やら熱かったらしいものが 薄れに薄れて日常生活の主題からぽろりと転げ落ちてしまったその頃になって ようやくメールが返ってくるのが毎度のことで, 任せていた返事どころか自分の「?」すらも解決の糸口が見つからず 振り出しに戻るという経験をかれこれ6年はしているわけで, なるほどやはり大した「師匠だ」と思わないでもない,ことがあろうか. あろうものか. (_ _)?
by chee-choff
| 2010-09-12 22:58
| 妄想
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