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深爪エリマキトカゲ
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◆ ギリシアの哲学ペンギン
ゴウ君と彼の甥の創平くんに会いに行ってきた.

なんとまぁ気がつけば一年ぶり.

当時はお世話になりました.

創平は前に会った時よりパワフルになってて,

子どもの成長の早さをひしひしと感じた.

ゴウ君も相変わらず元気そうで何より.

お互い吉報を楽しみにしとこう.

もちろん君の方が先になるわけだが.


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今日は電車で遠出だというのに車内で読む本を忘れてしまったので,

本厚木に出た時点で久しぶりに新品の本を買う.

どうせなら新刊がいいなと思い,

『ペンギン・ハイウェイ』(森見登美彦)を購入.

帯文句から以前の作品とはがらりと雰囲気を変えたのではとの印象を持ったが,

最初の数行を読んで安心した.

いつも通りであった.

アオヤマ君は森本氏であり矢三郎であり守田氏であった.

持つべきものを持った,愛すべき阿呆であった.

大きく育て.


ところでしかし,

僕と森見作品の主人公との親和性が高すぎるなぁと

彼の作品を読むたびに思うのだけれど,

これはどうとらえればよいのか.

「僕はそんな感じの人なんです」と分かりやすい比喩みたいに他人に言うとして,

果たしてどんな人々が近づいてくるのか,

どんな人々が顔を見合わせたまま(「あらほんと…」)後ずさっていくのか.

想像するにつけ,くつくつと笑えてきてしようがない.

そして想像だけでオモチロイ感覚を楽しめる場合はたいてい,

その想像内容を実行に移さないのが吉である.

と心に留めておけばよいものをこんなところに書いてしまって

既に「吉」が末吉くらいにグレイドダウンしていることに気付くが,

おみくじは大吉以外信じないし,そもそも引かないので心配ない.

「吉と出るか凶と出るか」と言われても,

出ないものは出ないのである.

なんでもどちらかに分類できるなどと考えるのは早計である.

余人は須らく「どちらともいえない」ものが世に満ちあふれていることを推してはかるべし.



文体がうつる(笑
by chee-choff | 2010-05-30 02:33 | 読書