深爪エリマキトカゲ
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カテゴリ:妄想( 23 )
imperfect insider
 街は海に沈んでいる。
 だが海面も見えなければ波も立ってはいない。
 海底で暮らす僕らの口から泡が出ているのも見えない。
 ただ視界が青みがかり揺らめいている。
 そして全ての音がくぐもって聞こえる
 街を満たしているのは空気ではなく水なのだ。

 水に囲まれていると心が静まる。
 身体に伝わる全ての刺激が間接的になる。
 波動は水の緩衝作用によって柔らかくなる。
 全ての音は遠くから聞こえ自分に向けられているかも定かではない。
 全ての光は進むごとに拡散されあらゆる像が曖昧となる。
 身体は水の一部となりつつある。
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by chee-choff | 2013-05-10 23:18 | 妄想
いきなりはじめるC小説(1)

+*+*+*

ー別れましょう。
「どうして?」
ー好きな人ができたのよ。
「僕よりも?」
ー…そう。
「それで、君はどうするつもり?」
ーだから、私はあなたと別れてあの人と一緒になるのよ。
「抽象的だね」
ー…他に言うことはないの?
「同感だ」
ー…?
「訂正しよう。むしろそれは僕が言うべき言葉だ」
ーあなた、私のこと何とも思ってないの?
「それは質問ではないね」
ー…反対しないわけ?
「反対して欲しいの?」
ーあなた、人の気持ちを全然考えないのね。
「そう見えてしまうことは謝ろう。けど、繰り返しになるけれど、それも僕が言うべき言葉だ。君は本当にその人と一緒になることを望んでいるの? 望んでいるのだとすれば、どうして今、僕と君はこんな話をしているのだろう? どうしてこんなことを言うのかと言えば、君が僕のことを分かっていれば、ここでこんな話をする必要がないことも分かっているはずだからだ。つまり話があるのは僕ではなく君の方なんだよ」
ー本当に、あなた、何も分かってない。
「では一つ聞こう。今僕が何を考えているか分かる?」
ー分からないわ。
「…ヒントをあげようか。と言っても正解を言っているようなものだけど。つまり、何を言っても正解なんだ。どう、分かった?」
ー分かるわけないじゃない。
「それが答え?」
ー…そうよ。
「すごいね。数え切れないほどそこらじゅうに散らばっている正解なんか目もくれず、ただ一つの不正解を引き当てるなんて。その天文学的確率をものの数秒で実現できるというのは、ある種の才能だと言える。やはり君は特別な人間だという僕の目に狂いはなかった。君の幸せを祈っているよ」

+*+*+*
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by chee-choff | 2012-11-24 23:40 | 妄想
可愛さと美しさ【注:草食成分98%】
この記事はブログのファンのみ閲覧できます

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by chee-choff | 2012-05-06 21:47 | 妄想
恋気と正気
時効?

2011/11/06 15:25

More...
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by chee-choff | 2012-03-11 22:41 | 妄想
全方位張り手
多分空飛ぶ球体の記事を見たせいだと思うんだけど…

つい最近妙な夢を見たのだけど,
エドモンド本田の張り手は足位置固定から躙り寄りができるようになった所で
スト2知識が止まっているのだけど(スト2ターボ?),
夢の中では本田は跳躍しながら全方位(放射状)に張り手を繰り出していて,
やっぱ日本人すげーなと思ったり(えー

でもやっぱ昇竜拳とかサマソーには負けるんだろうなとか.
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by chee-choff | 2011-11-24 00:49 | 妄想
レプリカとしての「どこでもドア」
いつも唐突に膨らんだ想像を書き付けるものだから読む方も大変だと察するのだけど,
実は思いつく方も「思いついた話が印象的なほど文脈を忘れる」ものだから
読み手同様に大変なのである.
でもだから読み手と同じ気持ちで読めるかというとそんなわけなくて,
訳の分からない話を面白がれるのはそれが「自分についての訳の分からない話」だからで,
読み手自身と繋がりようのない訳の分からない話というのは,
そう,ひとこと「訳が分かりません」と言っておしまいなのである.

という言い訳を書きたくなるほど後ろめたいわけでもなく…
そして迷惑なことにこれが調子の良さを示す徴候であったりもして…


「内に籠る」という表現があって,
精神的な意味合いでそれを使う時は「外との接触を断って自分の中に閉じ籠る」
という意味なのだけど(まあこの点だと「部屋にこもる」のと大して変わらない),
「籠った先」の精神が内で閉じていなくて外に開いている場合は,
籠ったと思い込んでいるだけで実は開かれている.

読書に没頭している状態というのはある意味そういう状態であって,
その状態を何かメタファーで表せないかなと少し考えてみたのだけど,
「ドアを開けて部屋に入ってドアを閉めるのだけどその部屋には天井と壁がない」
とかどうだろうかと思って,その解釈は
「ドアを開けて閉めるという行為が主体に"内に閉じた状態"を認識させるのだけど
 主体の居場所はドアを開け閉めする前後で変わっていない」
というもので,廃墟じゃあるまいしどっか自然に(いや「人工に」だけど)そういう場所ないかな,
とまた少し考えてみて
「塀を巡らせた城下町で壁にドアがあるのだけどその前後の空間の所有権は共通に公的である
(=私有地でない)」という『迷宮百年の睡魔』(森博嗣)に少し影響されつつ想像できないこともないが
どうも曖昧な絵だなあとか思って,
もう少しファンタジー寄りにというか,純粋に「ドアだけ」を思い浮かべたらパッと出て来たのが,
「どこでもドア」.
本物だと「どこでもドア」をくぐると(今とは別の)行きたい所に行けてしまうのだけれど,
レプリカであれば本当に「ドアだけ」であり,「くぐるだけ」である.

ドラえもん展示館みたいな所(確かあったと思う)に,草むらの上に「ピンクのそれ」が展示してあるのを
何かの記事で読んだ記憶があるけれど(夢の中だったらすみません),
あれは紛れも無くレプリカでありながら「レプリカとしての機能」があるのだ,
と今僕は勝手に思い至ったのであった.
そう話を広げるなら別にドアを抜ける行為を「内に籠る」認識に限定する必要はなくて,
もっと漠然と「そこを抜けると"何か"が変わる」のだ,と.
そう,真面目に(←これが重要)ノブに手をかけ回してドアを押し,敷居を跨いで抜けると「変わる」のだ.

変わると思えば変わるのである,という認識レベルの話に具体性を付与するのだけど,
それは「変わる何か」が具体的になるのではなくて,
「何かが変わる」ことを体感する意味での具体性なのである.
…言葉が足りない?


話を戻せば,言いたかったのは(言わない方がいいかもしれないけれど),
自分は閉じていると認識しながらも雰囲気としては「閉じた開放性」という
不思議さを醸し出せたら楽だなあ,とか.
これを楽と言って,共感できる人がいるとも思えないのだけど…

いつも思うのだけど,自分は楽をしたいのか苦労したいのかよく分からなくて,
「きっと楽に苦労したいんだろう」とか平気で矛盾な言い方をして喜べるのが,
単に自分の中で「"矛盾"が流行り」というだけなのか頭がおかしくなったのか
あるいは頭をおかしくしようとしているのか.
でもまあ,別にどれでもいい..
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by chee-choff | 2011-10-26 23:42 | 妄想
さよなら合理性
2011/05/29 21:29
「主観的な合理性」について。

それが形成されるのは、自分の習慣。
本義でいう合理性とそれが合致していれば、
「主観的な合理性」と言った時の「主観性」は薄れる。
ふつう「主観的」と表現する時、その視点なりが
客観から外れていることを指す。

本義でいう合理性とそれがかけ離れている場合、
「我に理あり」の「理」と合理性がかみ合わない。
思うに、この「理」は「合理」だけでなく、
「理由」も含んでいるのではないか。
理由となれば別に、合理的でなくともよい。
本人がそう言えば、なんでも理由になる。

今、「理」から合理性が失われようとしている。
 合理的が「合理的」であった本来の理由は、
 「他者との共通認識を持ちやすい」からだ。
  その性質は科学も有する。
  「科学はコンテンツではなくメディアである」とは、
  『魍魎の匣』(京極夏彦)の京極堂のセリフの換言。
その本来の理由が成り立たなくなってきた為である。
だからそれはその点において「合理的」であり、
認めないわけにはいかない。

マジャリティの質が変わるということ。
傍観者が、傍観者でいられなくなる。
或いは「全き傍観者」しか許されないのか。

+*+*+*+*

少し話を戻す。

「我に理あり」は本来、他者を納得させる為の発言だ。
または他者の共感を呼び込む為の宣言だ。
それは理が合理的であるほど達成された。
合理性は人々の間での共通認識だからだ。

だが今は「我に理あり」がモノローグに成り下がった。
誰も聞かない独白を、お互いに垂れ流す。
それは理が理由でしかなくなったからだ。
合理性の抜け落ちた理を個性だと見なす。

共感という名の無理解。
個性という名の無思考。

刹那主義が、加速する。

一生は一瞬の為にある?
その一瞬を一生続けるのか?


さよなら、合理性。
2011/05/29 21:58
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by chee-choff | 2011-09-24 23:57 | 妄想
継ぐ思い 消える思い

 何かを伝えようとして,
 言葉を発し,修正して言い直し,
 ああでもない,こうでもないと思い,
 それでも少しずつ近づいているはずだと思い.

 そしてこれだと思った一言にたどり着き,
 自信をもって発した一言に,
 哀しみを湛えた目で応え,
 視線を逸らし,背を向けて,彼女は去り.


 何が違った.
 何かが間違っていた.
 悪いのは言葉か,人か.
 彼女か,僕か.

 彼女は僕を見ていたか?
 僕は彼女を見ていたか?
 彼女は僕を見ていた.
 僕は…


 言葉は,人の全てではない.
 言葉だけで人の心は動かない.
 でも,言葉は人の大事な一部だ.
 人の心が動く時,その傍らに言葉はある.

 言葉を使うと,言葉に使われる.
 言葉に寄り添えば,言葉を信頼できる.
 人を愛せば,言葉を愛せるか?
 あるいは,

 言葉を愛せば,人を愛せるか?
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by chee-choff | 2011-09-10 18:22 | 妄想
スクリュー惹起


チャーハナイゼーション → 一億総炒飯化


+*+*+*+*


イ・ソジン → KOR


+*+*+*+*


熱さ過ぎれば喉元忘れる → 命危うし,温州蜜柑.


+*+*+*+*


暑い
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by chee-choff | 2011-07-12 23:38 | 妄想
彼女3

 彼女は世を厭う.

 実際的な世を厭う.

 夢を売り物にする世を厭う.
 
 弱みに付け込み平気な顔をする世を厭う.


 程度の差こそあれ,

 自分もその歴とした一員であることを厭う.

 その自己嫌悪を謙遜と見る傲慢を厭う.

 「私の名前は…」


 錯綜する論理の網に絡み取られる頭.

 頭に決して自由を許されない身体.

 頭には身体が目に入らない.

 身体は頭をただ眺めることしかできない.


 「何を,信じればいい?

  信じることは,必要?

  私には,何が必要?

  それを知っているのは,誰?


  いつ,教えてくれる?

  早く教えて.

  君が嫌いになる前に.

  全ての君が嫌いになる前に」
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by chee-choff | 2011-07-07 00:46 | 妄想