深爪エリマキトカゲ
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◆ 触れる
という作り話.

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11.10.01 @Veloce

「触」という漢字には「虫」が入っている.
「触角」という言葉もある.
「触れる」とは主に「対象とのゼロ距離」を示す言葉だが,
(そして"異文化に触れる"というように,物理的に留まらずに
 自分の境界に外のものが侵入してくる比喩に用いられる)
もともとは虫(生物)の一器官を示す言葉なのだ.
そしてその器官とは,「生物の最も敏感な部分」なのだ.

大雨の前に燕が低く飛ぶように,
地震の前に鯰が身を翻すように,
現代人からすれば超感覚的に現象と相対することが,
器官から所作に転化された「触れる」ことの本来なのだ.

だから僕の,牛蒡を掴んだ時に土の滋養が手のひらから染み込んでくるような,
裸足で地に立った時に同じこの地面を踏みしめる誰かの鼓動を感じ取るような,
このような想像は妄想ではなく「自他の区別なき原初への回帰」だ.

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以下実話(?).

学部生の頃,豊中キャンパスの食堂裏の池を囲む木々を眺めるのが好きで,
いちど幹に見惚れた一本の木の前に立ち,
気を鎮め,息を整え,辺りの空気との一体化を図ったことがあった.
猫と会話する(←昔はできたんです)ような感じとは少し似ていたようで違って,
その時は自分から何かを発する意志が全く無かった.
あの場における主体は何だったのか…

「そんなんSiH4やわ!」

と,ウチの会社では解説なしで通じるシャレ.
いや言ったことはないけど…
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by chee-choff | 2011-10-01 22:56 | 思考