これにて完結.
◆2011/01/30 13:15 2010/01/26 02:24 そして心身一体。 …腹の調子が悪い。 ここ4日ほど。 左腕に山脈をこしらえてからの気もするが、 傷は多分関係ない。 「左腕の山脈」という表現で分かる人はいないと思うが、 これは言ってしまえば「自傷痕」である。 と書くと別の意味で深刻になってしまうのだが、 何のためかといえば「気合い入れ」か「眠気覚まし」。 思えば高3で駿台に通い始めた頃に、 平均睡眠時間3時間が身体に課する不調を 気合いでカバーせんと、爪楊枝で左腕をピーッと 引っ掻いたのが始まりであった。 長さは大体ヒジから手首の辺りまでで一定で、 強さはその時の眠気や覚悟の程によって変わったが、 強い時はうっすら血が滲むほどであった。 以後も年がら年中ではないが、主に頭をフルに使う 場面ではたびたびこの気合い入れに頼っており、 (大学の講義の試験期間や弁理士資格勉強の時など) 爪楊枝のケースを仕立てて持ち歩く時期もあった。 ついでに言えばその爪楊枝は気合い入れだけでなく 「お口のお供」にも使っていて、四六時中くわえては ぼろぼろにした経験もあって竹製の楊枝を好んで 使っていた。竹製の方が鋭く固いので、こさえた 山脈のヒリヒリ感もいや増すのであった。 もちろん今はそんなに頑張ることなんてないので、 (頭は家でもグルグル回すが、期限付きの目的も ないので燃料が切れたら食べるか寝るかすればいい) 学生を辞めてからはお世話になっていない。 が、左腕を子細に眺めると盛り上がった「山脈」の跡が 10本は残っていて、ああこれは年を追うごとに だんだん浮き上がってくるのだなと思う。 「昔こさえた傷は年をとってから浮き出てくるんだよ」 と小さい頃祖母に言われて、出血してもかさぶたが 取れればつるつるの肌が取り戻せた当時の僕は 「そんなバカな」とまるで信じていなかったが、 そうかそれを実感せざるを得ないようなことを 自分は自分にしてきたのだなと感慨深し。 精神が限界(というよりはそれより手前にある、 とある閾値)にきて、その精神のダメージが 身体にもやってきたと。 でもこれは防衛反応の一つだと考える。 不健全な思考を野放しにして悪状況に呑まれて 精神崩壊するよりも、肉体的に違和感を与えて 脳の活動を鈍らせた方が自身の安定につながる、 と身体と脳の合議体が結論を下したような気がする。 なるほど言われてみればその通りだと思う。 これは多分当時読んでいた本の影響。 けれど「身体と脳の合議体の結論」は多分違っていて、 「身体が脳に反抗した結果」が正しい。 もしかすると、その身体の反抗を脳が現状からの逃避に 使えると判断して受け入れた、ということを 含意させた表現なのかもしれないが。 「体調不良だと気兼ねなく会社を休める」 という感覚と同じようなものだろう。 とすると…今の自分は後者のように思っているところ (もちろん体調不良になった理由は「過労」に 限られるわけだが)、まだまだストイックを免れて いないのだろうか。まぁもう諦めてるけれど。 だとすれば、「まだ精神は大丈夫だよ!」と脳が 再度の主張をすることで、この腹痛から逃れられる 可能性もあるが、同時に、身体が脳を過信して その主張を了承したがためにとんでもなく鬱になる、 という可能性だってある。 別にどっちでもいいのだけど(結果として選ばない、 ではなくなるようにしかならない、の意味で)、 ただ一つ言えるのは 「この腹痛に助けられているところがある」 ことだろう。 生存戦略を体で理解してくれている、身体に感謝。 随分まともなことを言っている。 こうやって頭はしっかり働いているところを見ると、 「方策が分からずどうしようもなくなっている」 のではなく、「するべきことは分かっていて、遂行に どれだけ自分が耐えられるか」の次元に問題があった ことがよく分かる。社会人になってからこれと 同じ状況に陥ったとすれば「さっさと逃避する」が 最適なソリューションで間違いない、と 今の自分は思うが、それは独りでいるからだと思う。 つまり、会社の中ではなく、プライベートな場面で 「他者との(生身の)関係で」責任を負うことになれば、 当たり前だが解決の難しい問題となる。 (そこでは「逃避」が「現実逃避」になってしまう) そしてその難題に対して経験的には全く「お手上げ」な 今の自分には責任を負うことの大きなプレッシャーと なるわけで、でもそれも実は大変よくある話であって 結局は「なるようにしかならない」。 「どうすれば責任を負わないで済むか」とか、 「責任を責任と感じないような価値観はあるか」とか、 そういう方面に貴重な知的リソースを使いたくはない。 やはりここは「経験的に未知であることに対して 如何に思考で立ち向かう(受け入れる)ことができるか」 を主軸に据えてじっくり考えていきたい。 おお、偶然にもうまく今と繋がって締められた☆ というわけでここまで読んでくだすった皆様、 お付き合い頂き、どうもありがとうございました。 2010/01/26 02:32 ◆2011/01/30 14:03
by chee-choff
| 2011-01-30 16:07
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